最近の芥川賞や直木賞作品を読んで思うことがあります。
それは、
カテゴリーが偏っていることです。
直木賞;地方系
芥川賞;ズレてる系
今回の「ブラックボックス」は
予想通りズレてる、少しネジが飛んでる系の物語でした。
(読み進めていくにつれて、だんだんと世間とズレが浮き彫りとなってきます)
読んだことのある作品を分類してみました。
作品の横に分類を記載してあります。
地:地方系
ズレ:ズレてる系
166回 芥川賞
「ブラックボックス」:ズレ
165回 芥川賞
「彼岸花が咲く島」:地
164回 芥川賞
「推し、燃ゆ」:ズレ
162回 直木賞
「熱源」:地
161回 芥川賞
「むらさきのスカートの女」:ズレ
160回 芥川賞
「ニムロッド」:ズレ
「1R 1分34秒」:ズレ
160 回 直木賞
「宝島」:地
第159回 直木賞
「ファーストラヴ」:ズレ
第159回 芥川賞
「100年泥」:地
「おらおらでひとりいぐも」:地
155回 芥川賞
「コンビニ人間」:ズレ
第154回 芥川賞
「異類婚姻譚」ズレ
154回を皮切りに、
方向性が変わってきたような感じですね。
中国の友達にこの件を話したところ、
「日本の文学作品を
読んだことないけど
世間を気にしながら、
自分の考えや思いを抑えつつ生きていくことに
違和感を感じている人が増えてきたんじゃないかな。
都会で忙しく働くよりも、地方に出てのびのび”人間らしい生活”を送りたい。
だから地方や変な人の話が多くなってきたんじゃないの?」
言い得て妙だなぁと感心しました。
世間ってなに?
ズレてるってなに?
“大人なんだから”
“常識的に考えて”
出る杭は打たれる
みんなと仲良く一緒にやりましょう
このような社会で生きてきたため、
日本は空気を読む文化が発達してきたのだと思います。
その空気感を疑問に思う人が増えてきた。
それが、文学作品に現れているのかもしれません。
ぼくの読む本のジャンルがたまたま偏っているだけかもしれませんが、
今後の作品はどんなものがでてくるのか。
社会を映し出す鏡としての文学作品。
分厚いと心が折れちゃいますが、
一度、読んでみてはいかがでしょうか?
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