CHANELのNo.5は女性に人気の香水。
CastrolのGo!2tはぼくにとっての香水。
どうも、ガソリン好きの清水です。
背中にツーストオイルをぶちまけ
白煙をあげなから加速することに最高の喜びを感じてしまう、
ちょっぴり自己中な人です。
地球ごめんなさい!
![](http://linsmith.net/wp-content/uploads/2022/04/BFB5AA20-1044-49AB-B410-488FA5571CF0-1024x754.jpeg)
「EV推進の罠」という本を読んでみました。
結論から言うと、
世界的なEV推進は
「強くなり過ぎた日本の自動車産業を潰すための戦略」
といっても過言ではありません。
本の内容と世界情勢からぼくの意見を述べていきます。
排ガス規制の光と影
「LCA」
ライフサイクルアセスメントと呼ばれるもの。
2050年の脱炭素目標には欠かせないキーワードとなっております。
ここでは
製品を作って、
製品を使用して、
製品を廃棄するまでの全てのサイクルで排出される
CO2のことを考えていきましょう、
という環境影響評価指標と考えていただければと思います。
具体的に車を例にします。
製品製造過程
- 工場が稼働するために必要な電気を作る時に排出されるCO2
- ネジ止めする機械が排出するCO2
- パーツを作る際に出るCO2
製品使用過程
- ガソリンを使って走るときに排出するCO2
- 車のエアコンを使った時に排出するC02
製品廃棄過程
- リサイクルする時に排出されるCO2
- 処分するときに排出されるCO2
CO2を減らすことは良いことだと思います。
ここで日本にとってポイントとなるのは
工場が稼働するために必要な電気を作る時に排出されるCO2
![Simon Kadula from Unsplash](http://linsmith.net/wp-content/uploads/2022/04/B2744D10-64FA-456D-879F-28D7C78FB276-1024x683.jpeg)
日本は火力発電に頼っておりますので、
電気を作る際に多量にCO2を排出します。
これもカウントするのです。
石炭の使用量が31%の日本に対し、
イギリスやフランスは1〜2%。
欧州は再生可能エネルギーと呼ばれる
風力、太陽光、地熱、水力発電の割合が比較的高いです。
![Chelsea from Unsplash](http://linsmith.net/wp-content/uploads/2022/04/088F1A4B-831E-4934-9DC1-F2A459B9C46F-1024x768.jpeg)
![](http://linsmith.net/wp-content/uploads/2022/04/6BB2134B-551D-48F3-9501-1746F9ADD099-1024x683.jpeg)
そこで、欧州はこう考えるわけです。
車を作り上げる工程の中で、メインパーツの組み立ては自国で実施。
細かいパーツは再生可能エネルギーで電力を賄っている国で作ろう。
そして見かけ上、LCAを低くしよう。
火力が多い日本では不利になります。
当然火力の割合の高い中国とインドは不利になります。
中国の戦略
中国はバッテリー産業が盛り上げある要素を備えておりました。
- 当時は人件費が安かった
- 日本の車を作る技術には全く歯が立たない
- 電気自動車の車体価格の大部分はバッテリーである
この理由から、EV推進に舵を切りました。
世界中がバッテリーは中国に依存しておりましたが、
世界だってばかじゃない。
車が売れる=バッテリーが売れる
この構図に気づき、中国だけにボロ儲けさせるわけにはいかない。
急いで自国にバッテリー工場を作り始めています。
しかし中国の方が一枚上手でした。
![wu yi from Unsplash](http://linsmith.net/wp-content/uploads/2022/04/3B7AD6BB-153C-4B4E-A954-1848E8C8E5C6-1024x627.jpeg)
バッテリーが世界覇権に繋がることを予期していた中国は、
先にバッテリーの原材料となるコバルト産出地を政治的にお金で抑えていました。
具体的に言うとコンゴです。
![清水](http://linsmith.net/wp-content/uploads/2022/02/D37C799B-A52E-48F7-BC91-101358818DDE.jpeg)
舌を巻くほどキレッキレです
EVの弱点
いままでEV優勢のお話をしてきましたが、
ガソリンは無くならないと思います。
EVの弱点について述べます。
寒さに弱い
スマホに始まり、ドローンや車まで
リチウムイオンバッテリーは至る所に普及しています。
将来的には車はクリーンな電気自動車だよね。
そうお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、寒い地方へ旅行したことがある方、
もしくは寒い場所へ住んでいる方であれば経験したことがあるかもしれません。
リチウムイオンバッテリーは寒さにめちゃめちゃ弱い。
すぐに電池がなくなります。
新品であっても。
ですので、
南国意外であればガソリンなどの油を使ったエネルギーに頼らざるを得ないと状況です。
![Muhammed iKiTEPE from Unsplash](http://linsmith.net/wp-content/uploads/2022/04/607EB8E1-CB0A-4173-B548-52DB9F17C930-1024x683.jpeg)
ぼくは東北出身で、
北海道にも5年住んでいた経験がありますので、よく分かります。
実際ドローン撮影している方も、
冬にはすぐにバッテリーがなくなり、
大事な瞬間を逃してしまうということがございます。
航続距離と充電スポット
ぼくは普段は深圳に住んでおり
デジタル化が進んだ街にいるのですが、
街の車はすべてEV、たまに見かけるガソリン車は
広州などの隣の市から来た車か、香港から来た車だけです。
しかし実は問題があります。
- 充電エリアが限られている
- 長距離の移動ができない(具体的には500km)
将来的には充電エリアが広がり、
バッテリーの性能も良くなると思いますので解決されそうですが、
急いでいる時に油を注いでOKな車と、2時間急速充電を待つ。
![Sebastien Jermer from Unsplash](http://linsmith.net/wp-content/uploads/2022/04/25E30C14-7D5B-4726-81FD-C8E841132402-1024x768.jpeg)
![dcbel from Unsplash](http://linsmith.net/wp-content/uploads/2022/04/3ABCB139-F584-4A9A-ACBB-B025AFCEC227-1024x683.jpeg)
どちらが良いかは火を見るより明らかですね。
不滅の油
どんどんEV化は進んでいきますが、
まだまだガソリン車も残るのではないかと考えております。
![清水](http://linsmith.net/wp-content/uploads/2022/02/D37C799B-A52E-48F7-BC91-101358818DDE.jpeg)
世界的に売れているビルゲイツの著作「地球の未来のため僕が決断したこと」
を読んでいますが、どれぐらいこのEV推進に影響してくるのか動向を見守っていきたいと思います。
今回はここまで。
かなり真面目な内容を本気でまとめてみました。
詳細な内容は自分でご覧になっていただければと思います。
それではまた次回ッ!
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