【書評】EV推進の罠を読んでみて イジメられている日本はどう対応するか

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CHANELのNo.5は女性に人気の香水。
CastrolのGo!2tはぼくにとっての香水。

どうも、ガソリン好きの清水です。
背中にツーストオイルをぶちまけ
白煙をあげなから加速することに最高の喜びを感じてしまう、
ちょっぴり自己中な人です。
地球ごめんなさい!

TZR250-3XVとともに。秋田県田沢湖にて

「EV推進の罠」という本を読んでみました。
結論から言うと、

世界的なEV推進は
「強くなり過ぎた日本の自動車産業を潰すための戦略」
といっても過言ではありません。

本の内容と世界情勢からぼくの意見を述べていきます。

目次

排ガス規制の光と影

「LCA」

ライフサイクルアセスメントと呼ばれるもの。
2050年の脱炭素目標には欠かせないキーワードとなっております。
ここでは
製品を作って、
製品を使用して、
製品を廃棄するまでの全てのサイクルで排出される
CO2のことを考えていきましょう、
という環境影響評価指標と考えていただければと思います。

具体的に車を例にします。

製品製造過程

  • 工場が稼働するために必要な電気を作る時に排出されるCO2
  • ネジ止めする機械が排出するCO2
  • パーツを作る際に出るCO2

製品使用過程

  • ガソリンを使って走るときに排出するCO2
  • 車のエアコンを使った時に排出するC02

製品廃棄過程

  • リサイクルする時に排出されるCO2
  • 処分するときに排出されるCO2

CO2を減らすことは良いことだと思います。
ここで日本にとってポイントとなるのは
工場が稼働するために必要な電気を作る時に排出されるCO2

Simon Kadula from Unsplash
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日本は火力発電に頼っておりますので、
電気を作る際に多量にCO2を排出します。
これもカウントするのです。

石炭の使用量が31%の日本に対し、
イギリスやフランスは1〜2%。
欧州は再生可能エネルギーと呼ばれる
風力、太陽光、地熱、水力発電の割合が比較的高いです。

Chelsea from Unsplash
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Jason Blackeye from Unsplash

そこで、欧州はこう考えるわけです。
車を作り上げる工程の中で、メインパーツの組み立ては自国で実施。
細かいパーツは再生可能エネルギーで電力を賄っている国で作ろう。
そして見かけ上、LCAを低くしよう。

火力が多い日本では不利になります。
当然火力の割合の高い中国とインドは不利になります。

中国の戦略

中国はバッテリー産業が盛り上げある要素を備えておりました。

  1. 当時は人件費が安かった
  2. 日本の車を作る技術には全く歯が立たない
  3. 電気自動車の車体価格の大部分はバッテリーである

この理由から、EV推進に舵を切りました。
世界中がバッテリーは中国に依存しておりましたが、
世界だってばかじゃない。

車が売れる=バッテリーが売れる

この構図に気づき、中国だけにボロ儲けさせるわけにはいかない。
急いで自国にバッテリー工場を作り始めています。
しかし中国の方が一枚上手でした。

wu yi from Unsplash
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バッテリーが世界覇権に繋がることを予期していた中国は、
先にバッテリーの原材料となるコバルト産出地を政治的にお金で抑えていました。
具体的に言うとコンゴです。

清水
清水

舌を巻くほどキレッキレです

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この記事を書いた人

     中国で仕事中!
     三味線練習中!
     ただの旅好き!

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